市場とは日和見なもので、米中通商貿易問題が表面化した当初は中国有利説と米国有利説が交錯。むしろ、ステレオタイプな見識者ほど米国不利を伝える傾向でした。
いまのところは、貿易額や国際的な通貨信用力など統計データを元に米国有利と見るのがコンセンサスとなっているようです。米・欧・日の株式市場は息を吹き返し、上昇推進力を強めています。為替市場でも米ドルの一人勝ちといった様相(円は最弱通貨)となっています。
主要通貨の中で円は最弱なのですが、高金利通貨とも呼ばれる新興国通貨はどうなっているのでしょう?東京金融取引所の上場通貨である、新興国3通貨の対円レートを見てみます。
メキシコペソ/円
大統領選の結果、対米強硬派とみられていたロペス・オブラドール大統領が誕生。選挙結果を受けてメキシコペソが緩む局面もありましたが、主要通貨最弱の円に対しても上昇しています。
南アフリカランド/円
南アランド独自の材料は乏しいながら、米国側の対中関税措置発動時には緊張感が高まりましたが対円ではシッカリとした足取りで上昇しています。
トルコリラ/円
エルドアン大統領の再選で、トルコ中銀の中立性に不安感が残るなか娘婿を財務相に据えるなど事前の噂通り強権ぶりを発揮しています。
トルコリラはまだ手が出ないです。南ア、メキシコは下方向にスパイクする局面があれば拾っておきたいと思っています。
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